イベントやコンサートなど集客する時にチラシ(フライヤー)が必要ですよね。でも発注すると予算がかかるので、コストカットのために自分で作れないだろうか…と悩んでいませんか?
フライヤーはデザイン事務所や個人のデザイナーに発注して作られることが多いですが、ある程度の知識と必要なソフトやアプリがあれば自作は可能です。
ロットが少ない場合やローバジェットで作成い時は自作することでコストカットすることが出来ます。
ただどういったロードマップで作成していくのかが分からないと、いざ作り始めたけれど思ったより大変で困った…ということになりかねません。
ここでは自分でフライヤーを作成する手順とメリット・デメリット、デザイナー発注のメリット、フライヤー作成に必要なもの、作成から印刷までについてお話していきます。
【自分で作る】フライヤー・チラシ・パンフレットの作り方~自作のメリットとデメリット~デザインから印刷して手元に届くまで
フライヤー自作のメリットとデメリット
フライヤーを自作するのは慣れるまではかなりの労力と時間がかかります。最近ではいくつかの印刷サイトで既存のデザインテンプレートに必要事項を入力すると素敵なフライヤーがつくれるところもあります。
自作するか発注するか迷った時にはメリットとデメリットを検証して決めたいところですね。では簡単に以下自作のメリットとデメリットを解説していきます。
フライヤー自作のメリット
フライヤー自作のメリットは以下です
- コスト削減
- イメージをデザイナーに伝えるなどコミュニケーションの手間がない
ローバジェットのイベント公演などではコスト削減の意味でかなりメリットがあります。イベントや講演の内容がまだあまり固まっていない段階でのフライヤー作成の場合は、あいまいなイメージをデザイナーに伝えて違ったイメージのものが出来上がって何度もやりとりをするという事がないところでしょう。
またデザインかぶりなど特に気にしないのであれば ラクスル などの印刷サイトでは無料のデザインテンプレートも提供しています。これらを利用すれば簡単にオンラインでデータ作成もできるので、かなりのコストダウンになります。
フライヤー自作のデメリット
フライヤー自作のデメリットは以下です
- 手順に慣れるまでに時間がかかる
- プロのデザイナーのもののようにはならない
フライヤーは作成してから入稿するまでかなりの手順があります。デザインしてデータを作成、入稿する時間や手間を考えると、予算があったりイベントの収益で回収できるのであれば外注した方がよい場合もあります。
仲間うちでのイベントで誰かが担うのであれば、かなりかかるコスト分を無料でだれかがやっているという認識が必要です。
デザイナー発注のメリット
予算が取れそうなら ココナラ などのサービス仲介サイトでデザイナーに発注してフライヤー作成すると運営の大きな助けになります。⇒ サービス内容をみる
また印刷通販サイト BestPrint や vistaprint などではデザインから印刷まで一貫したサービスもリーズナブルに提供してくれています。
- オリジナリティ
- プロクオリティ
- 自作の膨大な時間がかかる手間が省ける
フライヤー作成に必要なもの
フライヤー制作に必要なもの
- パソコンで作成する場合はソフト
- スマホ・タブレットで作成する場合はアプリ
あってもなくてもよいけどあった方がよいもの
- プリンター
- 配色見本などのデザインの教科書
- 印刷所からもらえる紙とカラーの見本
パソコンで作成するソフト
パソコンで作成するソフトは有料のプロ仕様のものから今ではフリーソフトでも作ることが出来ます。王道はAdobe Illustrator 。以前は買い切りでしたが現在はサブスクのみとなっています。導入コストが高額なのでコストを回収できなければ赤字になってしまうのが難点でしょう。
現在、各印刷通販サイトでは以下のようなソフトで作成したデータを取り扱っています。(印刷所によって多少取り扱いソフトが違うので必ず確認して下さい)
- Adobe
- Illustrator
- PhotoShop
- InDesign
- Microsoft Office
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Publisher
PDF化したデータはほぼどこでも取り扱ってくれますが、やはりAdobe製品は長く印刷業界で使われているソフトなのでこれからフライヤーは自作で作りまくったり仕事としてフライヤー制作をしようと思う人はAdobeのソフトは必須です。
- Illustrator代わりになるソフト
- PhotoShop代わりになるソフト
- Officeの代わりになるソフト
- オンラインで作成するソフト
- Canva(キャンバ)
- Picky-Pics(ピッキーピックス)
データの互換が出来るかによりますが、こちらの無料ソフトもお試しで使ってみてフライヤー制作をがんばってみようと思う人はAdobeのソフトにチャレンジしてみるのが良いでしょう。
スマホ・タブレットで作成するアプリ
もっとも有名で使われているのが Canva Pro 。Pro版になるとさらに機能が拡張されます。7500万点の素材が無料 (登録から30日間は無料)で写真素材が使用できます。写真の透過(背景を透明にする)機能がワンクリックで簡単に使えるのが最も魅力のアプリ。人物の切り抜きもバッチリ。
オンラインでデータ作成できるサイト
自作する時に特にデザインのオリジナリティにこだわりがなければ、デザインからオーダーまで格安でスピーディーにできる ラクスル を利用するのがおすすめ。簡単にオンライン上でプロのデザインテンプレートを利用できるので、サクサクとフライヤーが作れてしまいます。
フライヤ-作成の手順
フライヤー作成の手順はこのようになります。
- イベントなどのデータをそろえる
- コンセプト・または使用する画像の色味からデザインを考える
- データ作成ソフトでデザインをレイアウトしていく
- 入稿可能なデータへ変換する
- 印刷通販サイトに必要部数を注文する
- 原稿データを入稿する
- 現物が届く
ラクスル などオンラインデザインテンプレートを提供しているサイトでは2~4の工程はなく、ココナラ やBestPrint のデザイナー発注の場合は1と5以外は全てやってもらえます。
ではもう少し詳しく解説していきましょう。
イベントなどのデータをそろえる
フライヤーに載せるデータをそろえます。後から足りなかったとなると制作がスムーズにいかないこともあるので、とりあえず揃えておくと良いものは以下です。
- 日時・開催場所
- 地図、アクセス方法
- お問合せ先
- 主催・共催・後援などのロゴ
- プレイガイドなどチケットの情報
- その他必要な画像やロゴ
地図やロゴは用意されているものがあればPDFや画像でもらっておく。プレイガイド利用する場合やチケットの購入方法もQRコードなど用意しておくとスムーズに作成できます。
コンセプト・または使用する画像の色味からデザインを考える
デザインやレイアウトはある程度基礎知識があった方が作成MAPを作りやすくなります。専門的な事はよくわからなくても、以下のような事を気にして作ってみると良いでしょう。
- 写真など使う画像の色味に合わせて全体のカラーを決める
- コンセプトに合ったイメージ画像を使う
- 視覚誘導を意識してレイアウトをする
デザインは基本的には自由です。コンセプトからわざと外したものをデザインする場合もあれば、一枚の作品として絵画や写真のようにデザインする場合もあります。しかしこれらは上級者のデザイン方法になります。
色のインパクトはかなり視覚的に強いのでイベントのコンセプトに合った色味を意識するようにするとイメージが膨らみやすくなります。
フライヤーのデザインについてはこちらを参考に
入稿可能なデータへ変換する
Illustratorの場合
- 文字のアウトライン化
- カラーはCMYK
- 画像解像度300dpiなどサイトの指示にあってるか確認
- 画像の埋め込み、またはリンクさせる場合は画像の同梱
印刷サイトによって画像の解像度や線の細さの指定があります。
印刷通販サイトに必要部数を注文する
各サイトで「フライヤー・チラシ」を選択し必要部数と納期を精査します。各サイトによって商品やサイズ、納期によって最安値のところが違います。標準的な格安で提供してくれているのは納期5~7日、納期は当日~10日くらいまでの幅があります。
納期を早めると金額は上がります。納品日は営業日を除くので注意が必要です。
こちらに掲載しているのは最安値と主要な枚数。サイトを選ぶ基準にどうぞ。
原稿データを入稿する
注文が終わるとデータ入稿画面に移ります。パソコンやスマホ、タブレットなどで作成したデータをアップロードします。
データを直接持ち込むサービスがあるところもありますが、印刷通販サイトの多くはWEB入稿が可能。簡単にアップロードと同時にデータチェックもしてくれるので便利です。
現物が届く
データに問題がなく、印刷料金の支払いがすめばあとは納期まで送付されてくるのを待ちます。メールで進捗が来るので安心して待っていて大丈夫です。
まとめ
フライヤーを自作するメリットとデメリット、デザイナー発注のメリット、そして作成の簡単な手順を解説しました。イベントのフライヤーは最近は電子に変わりつつありますがまだまだ紙に印刷されたものの需要は多いです。自作できるようになるとコストカットになりますが、時間的労力を考えたときに発注する選択も外せません。
イベントの規模や予算、また運営の負担など色々と考慮した上で自作にチャレンジしてみるというのが良いのではないかと思います。
デザインを発注しようかな…と考えたのならこちらの ココナラ でニーズに合ったデザイナーさんを探せます。