自己肯定感はメンタルヘルスの話題ではよく聞く言葉ですよね。
自己肯定感とは「ありのままの自分を存在する価値があると自分でみとめられる感覚」のことです。
他人からどう思われているかではなく、自分が自分を認められているか。
自分は生きてていいんだ、存在してていいんだと思う事はごく当たり前のように思われますが、育ってきた過程でこの感覚が培われないまま成長してしまう人も少なくありません。
過去は変えられませんが今、自己肯定感が低くて悩んでいるのをなんとかしたい。
そんな人にどういった事が原因でもともとあまり高くない自己肯定感がさがるのか、また改善の手掛かりを解説していきます。
【自分を認められない】自己肯定感が低くなる7つの原因と対策

自己肯定感の低い人には拭いきれないこんな感情があります
- 自分なんて…
- どうせ…
- 人に認められたい…
- 自分さえ我慢すれば
自己肯定感は育った環境がかなり大きく影響します。
長い年月をかけて培われた性格なので急に自己肯定感が爆上がりするということはありませんが、どういった状況で陥りやすいのか、対策はどうしたらよいかをまず知る所からはじめましょう。
自己肯定感が低くなる7つの原因
自己肯定感が低くなる原因のキーワードは「否定される・認められない」です。
何か意見を言おうとても否定されてきた
自分の考えやや意見を言おうものならすぐに「それは違う」「そうじゃなくて」といって否定の言葉をまず浴びると、認めてもらえないんだ…と主張することもやめてしまいます。
自分で自分を認めるためには子供の頃から「あなたはそれでいい」という親や周りの大人に認められる経験がないと育ちません。
ダメ出しをされる事が多い
否定されると同じですが、やった事や作ったものの悪い所やその人の気に入らない所を言われることが多いと段々とやる気も失われてしまいます。
そして自分は何をやってもダメなんだ…という気持ちになってしまいます。
いじめやハラスメントに合っている
いじめやハラスメントも人格否定です。
暴言を吐かれたり弄られたりすると、その場の空気を悪くしたくないし、戦うほどの弁もたたないし体力もないとなると、笑いに変えて道化を演じるしかなくなります。
これがかなり心をむしばむ。
自分さえ我慢すれば…と、本当は嫌なのに本心を押し殺していくうちに、吐かれた暴言のような人になっていってしまう。
そんな自分を自分で認められるわけがありません。
努力の過程を褒められることが少ない
何かの成果がでるまでにはいくつもの失敗と長い道のりがあります。
小さな成功体験を積み重ねることがとても大事でその過程でどういう努力をしたら上手くいくのデータが自分の中に蓄積されていく必要があります。
その努力過程を褒められることがないと、これでよいのか…という実感が持てず成果につながるところまで頑張れないということがおこります。
そして何事もなし得られなく自分は何をやっても駄目だ…という負のスパイラルに陥りがちになります。
自分で物事を決めさせてもらえない
決断するというのはかなり脳を使います。
そして決断したことに責任が生まれ行動を起こして小さな成果を積み重ねていくことが自信につながりやがて自分を認められるようになっていきます。
何かを決める時に本当は自分はこうだと思うのにそれを発言できない。
意見を言っても受け入れてもらえない。
じゃぁもう考えるのやめようとなり、自分がなんの力も及ばない存在であるかのように思ってしまいます。
挑戦をさせてもらえない
何かをやろうとした時に「あなたには無理」と言われると挑戦の機会を奪われます。
挑戦することで色んな戦略を学んだり、小さな決断を積み重ねて失敗と成功を繰り返して何かが出来るようになります。
このプロセスは自己肯定感を育てるのにとても重要です。
その機会を奪われ、また自分には無理なんだ…と自分で自分をダメと思ってしまうマインドを植え付けてしまいます。
人と比べられてしまう(比べてしまう)
人と比べて自分を存在させてしまうと比べる人がいなければ自分が存在しなくなります。
人より良ければ優越感に浸れますがそれはものすごく脆(もろ)く儚(はかな)いもので、劣等感とセットになっています。
他人比較は自分で自分を認める自己肯定感とは真逆にあります。
人より上か下かという考え方は苦しみしか生みません。
自己肯定感が下がらないようにするには
幼い頃から培われた考えグセや性格を直すのはとても大変です。
自己肯定感が低いのは日本人の国民病と言ってもいいくらい多くの人が悩んでいること。
それでも自己肯定感をあげたいと心から願うのであれば、少しずつ行動をして変えていくしかありませんのでいくつか対策をご紹介します。
原因となる人から離れる
普段は比較的そうでもないのに、この人と関わったら自己肯定感が下がる…と言う人からは極力離れましょう。
職場などで物理的距離を取るのが難しい場合は、会話や接点を最低限にするように。
それでも苦しい場合は異動を申し出るか転職するしかありません。
何かに挑戦できる環境に変わる
世の中には自分を否定したり挑戦を阻む人ばかりではありません。
自分が望めば背中を押して挑戦することに協力的な人が必ずいます。
道のりは険しいですが諦めなければ必ず出会います。
まずは今の自己肯定感が低い状態を改善するために思い切り環境を変えてみましょう。
人の心の仕組みを勉強する
今の状況からなかなか物理的に環境を変えるのが難しい場合は、心理学を勉強しましょう。
自分が認められなくてどうせ私なんか…と思うこと
- なぜ自分の自己肯定感が低いのか
- どういった事がトリガーになって自己肯定感が下がるのか
- 環境や自分のマインドを変えるために具体的に何をすればよいのか
自分の状態や自分の環境を理解すると次のステップに行くために何をすればいいのかのヒントがみつかります。
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