【アサーション】幸せで良好な関係を築くための会話テクニックとおすすめ書籍5選

アサーション パートナーシップ

アサーションという言葉をご存じですか?

近年唱えられているより良い関係性を築くためのコミニュケーションのテクニックです。アサーションを身につけるメリットは何と言ってもコミニュケーションのストレスが減ること。職場や学校での人間関係や恋愛においても役に立つテクニックです。

このアサーションを知って実生活で取り入れるようになってから、パートナーとの関係性はグンと上がり、仕事上でも自分の意見や思いが伝わりやすくなったなと実感しています。

この記事ではアサーションについてのおすすめの書籍と、メリット・理論・トレーニング方法を解説していきます。

【アサーション】幸せで良好な関係を築くための会話テクニックとおすすめ書籍5選

【アサーション】
幸せで良好な関係を
築くための会話テクニックと
おすすめ書籍5選

相手の意見も聞きながら自分の主張を伝える。コミニケ―ションにおいて理想的な形ですよね。でも聞くばかりに回るか主張しすぎで疎まれるか…が多いのではないでしょうか。

アサーションは自分の主張もしながら相手を傷つけたり押さえつけたりせず意見を聞くというコミュニケーション方法です。潤滑なコミニケ―ションのためには必須スキルだなと取り入れてみてものすごく実感しています。

ではまずアサーションを学ぶにあたってとても役に立った書籍を5つご紹介します。

アサーション・トレーニング

自分も相手も傷つかずストレスをためずに会話ができるようになるって理想ですよね。アサーションを使うことで会話力はぐっとあがります。相手に話をしやすくしてもらう、そして自分も話しやすい。そういう状況をつくるための技術が書かれています。状況が図解されているのでとても読みやすい1冊です。

夫婦・カップルのためのアサーション

男女は脳の作りが違うため、なかなか分かり合えない所も多く、お互いの当たり前が相手にとって当たり前ではない事って多々あります。それを感情的に相手を責めず、でも自分もストレスをためないようにちゃんと不満を伝える方法を学べます。

この本はメンタリストDaiGOさんもオススメしている本で、恋愛のパートナーや夫婦間でのコミュニケーションに悩んでいる人は是非読んで欲しい1冊です。

イヤな気持ちにならず話す・聞く

友達とのコミュニケーションで困っている…そんな時に読むとよい本です。10歳頃から子供にも社会性がだんだんと出来上がっていき、仲間外れやいじめなども目立ってくる年齢。

断ることができないからコミュニケーションの歪みがだんだんとひどくなっていく。そうならないためにもどうやって自分の意見や特に「NO」を言えるのかというのは、子供の頃からすごくだいじなスキルです。

アサーティブネス

アサーティブネスについて学術的な理論と根拠を解説してくれています。感情の言語化、自己肯定感の上げ方など例題も多く要点がまとまっているのでとても読み進めやすい内容で書かれています。自己嫌悪から解放されたい。そんな人におすすめの1冊です。

マンガでやさしくわかるアサーション

状況によって具体的にどのようなコミニュケーションを取ったらいいのかがマンガで解説とストーリーとで分かりやすく書かれています。アサーションとは、どうやって取り入れていくのかの導入編として読みやすく役に立つ1冊です。

アサーションとは

「アサーション(assertion)」とは、「自己主張」という意味の単語で、相手と対等な立場に立って自己主張をするためのコミュニケーションスキルのことです。

相手の主張を否定したり、強い口調で無理に押し込めるのではなく、お互いの価値観を尊重しつつ、自分の意見を的確に言葉にするための方法です。

アサーションの歴史

アサーションの考え方は、1950年代に「行動療法」という心理療法の中で提唱されました。

その後、1960~70年に、アメリカにおいて黒人や女性の権利を主張する人権運動が活発になる中、抑圧されてきた人々が適切に自己主張し、声をあげる方法としてさらに発展を遂げたものです。

そのため、自己主張の苦手な人や立場の弱い人が、相手と対等な立場を獲得するためのスキルが多様に含まれており、現在では日常生活でも活用されるようになっています。

アサーションの意味

「アサーション(assertion)」とは、「主張」「断言」「言明」という意味の単語。意思をもった「言う」というニュアンスです。相手を否定や傷つけることなく尊重しながら自己主張をするためのコミュニケーションスキルのことです。

アサーションの発祥は1950年代。心理療法の一つ「行動療法」の中で提唱され1960~70年にアメリカで黒人や女性の権利を主張する人権運動の中で発展を遂げました。

その背景から自己主張が苦手な人や立場の弱い人が相手と対等にコミニュケーションをとるスキルがたくさんあります。

コミニュケーションで起こる問題について

コミニュケーションで起こる問題は以下のようなこと

  • 各種ハラスメント
  • 主張ができないストレス
  • 自己中の独壇場

どれも一方的なコミニュケーションによって起こります。こういった質の悪いコミニュケーションはうつ病を発症させたりカサンドラ症候群になったりします

自己主張の3つのタイプ

アサーションを学ぶ上でまず自分がコミニケ―ションでどの自己主張タイプに当たるのかを知る必要があります。

各タイプと特徴は以下です。

  1. アグレッシブ(攻撃タイプ)
  2. ノン・アサーティブ(非主張タイプ)
  3. アサーティブ(攻撃的タイプと非主張タイプの黄金比)

アグレッシブタイプ

  • 思ったことを遠慮なく言う
  • 価値観を押し付ける
  • 大きい声で威嚇する
  • 自分の意志を全うするために手段を択ばない
  • 明確な悪意が見えることがある
  • 勝ち負けで物事を決める
  • マウンティングが多い
  • 精神的に幼い(老化)

ノン・アサーティブ

  • 自己主張が控えめ
  • 自分の意見を言うのが苦手
  • 肝心な事もはっきりしない
  • 物静かな印象がある
  • 曖昧な言い方が多い
  • 察してよの空気を出す
  • 責任逃れをする
  • 言い訳が多い

アサーティブ

  • 相手を尊重しながら自分の気持ちを率直に伝えられる
  • 空気を読める
  • 気まずい場の空気を変えることが出来る
  • 問題解決に導きやすい
  • 適宜に表現ができる
  • 押しと引きのバランスが良い

アサーションを身につけるメリット

アサーションを身につけることで得られるメリットは以下

  • 物おじせず対等にコミニュケーションが取れる
  • 伝えたいことをきちんと伝えられる
  • 相手にちゃんと「NO」を言える
  • 老害にならずにすむ

どれもできない事で相当ストレスを抱えることです。アサーションにはメリットしかありません。

アサーションを実践するために知っておきたい権利・要素・理論

アサーションの重要な考え方に「誰もが自己主張する権利がある」という基本的アサーション権に下記の五つがあります。

アサーションの権利
  1. 私たちには、誰からも尊重される権利がある
  2. 私たちは、他人の期待に応えるかどうか決める権利がある
  3. 私たちは誰でも過ちをし、それに責任を持つ権利がある
  4. 私たちは、支払いに見合ったものを得る権利がある
  5. 私たちには、自己主張をしない権利もある

引用:平木典子「自分の気持ちをきちんと<伝える>技術」~第4章「誰もが自己表現する権利を持っている」目次|PHP研究所

アサーティブを行う前提として心掛ける4つのこと。

アサーティブ4つの要素
  1. 誠実…自分や相手の気持ちに真摯に向き合う
  2. 率直…回りくどくなく伝える
  3. 対等…おしつけない・阿(おもね)らない
  4. 自己責任…言った事や言わなかったことに責任をもつ

アサーティブジャパン より

アサーション・トレーニングにも有効なDESC理論

DESC理論
  • D(describe・描写)…自分の状況や相手の行動を客観的、具体的に描写。事実を正しく伝える。
  • E(express、explain、empathize・説明)…自分の主観的な気持ちを表現または説明。相手の気持ちに共感し一方通行にならないよう配慮する。
  • S(specify・提案)…自分の要求のほか、代替案や解決策を具体的に提案する。
  • C(choose・選択)…相手の選択や反応を見て自分の行動を選択する。

トレーニングの方法

コミニュケーションにおいて以下の事を気を付けながら行っていきます。

  1. 求を伝える時 You(あなた) ではなく I(私) を主語にして伝える
  2. 相手にアクションを起こさせるような感情を表現して主張する
  3. 高圧的にすべきと言わずお願いという表現を使う
  4. 肯定的なことばを使って提案する

要求を伝える時 You(あなた) ではなく I(私) を主語にして伝える

× あなたはどうしていつも○○してくれないの!
〇 私はあなたが○○してくれると嬉しい!

相手にアクションを起こさせるような感情を表現して主張する

× あなたはどうしていつも○○しないの?
〇 あなたが○○してくれないので困っている。○○してくれると助かります。

高圧的にすべきと言わずお願いの表現を使う

× きみは○○をすべきだ。
〇 ○○をしてもらえないだろうか?

肯定的なことばを使って提案する

× それはダメだね。全くなってない。
〇 そういうのも面白いね。でもこういう方法もあるよ。

まとめ

幸せで良好な関係を築くためのコミニュケーションテクニック「アサーション」をご紹介しました。企業の現場でも上司と部下のコミニュケーションの問題は注視されていて、積極的にアサーションを取り入れハラスメントの防止に努めている会社も多くあります。

しかしなかなかこういうコミニュケーションを重視して対策をとってくれない職場もまだ残念ながらあることは事実。自分一人での職場の改善は難しいのが現実。職場が辛い…上司や先輩、同僚や部下とのコミニュケーションが辛い…と言う人は思い切って職場を変えるのも大事です。

アサーションについてのオススメ書籍

参考サイト&記事

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